キ リ

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01.植物名(和名)キ リ
02.花言葉策略、精神の美、高尚(中国伝説の霊鳥が、キリの木にだけとまることに因む。)
03.学名Paulownia tomentosa (Thunb.) Steud.
04.科名Paulowniaceae(キリ科)
05.和名(漢字)ホンギリ
06.別名キリノキ
07.英名Royal paulownia, Empress tree / Princess tree
08.ローマ字名Kiri
09.中国名毛泡桐
10.生薬名①桐皮(トウヒ) ②桐葉(トウヨウ)
11.花期5月
12.使用部位(薬用部位)①樹皮 ②葉 
※その他、木質部、果実、根および根皮も天日乾燥して薬用にする。
13.化粧、装飾、クラフト、園芸、薬用、食
14.有用植物・食薬区分表薬用  
15.採取と調製樹皮、葉を随時採取して天日で乾燥する。
16.植物解説皇室の副紋や日本国政府の紋章、五百円硬貨の図柄として馴染みのあるキリ。成長の早い落葉高木で、20年程度で高さ10mにも達することから、かつては女の子が生まれたらキリを植え、嫁入り道具の桐箪笥の材としていた。貝原益軒の大和本草に「切れば早く長ず、故にキリという」と和名の由来が書かれているように、苗木を植え根が十分張った頃に根元で切ると、そこから真っすぐな勢いの良い芽が伸びる。材は軽くて狂いや割れが少なく、優れた調湿効果を持つため、古くからタンスや琴、箱や下駄に使われてきた。日本の大分・宮崎県境の山岳地帯に自生地が知られており、中国が原産という説もあるが不明で、現在のところ帰化植物と思われる。成木の葉は15~4cmの広卵形で葉には6~2cmの長い葉柄がある。幼木の葉は5角状広卵形で鋸歯のあるものが多く、葉身長が50cmを超えるものもある。5月頃大きな円錐花序に多数の薄紫の良い香りの花をつける。蒴果は先がとがった卵型で、長さ5~6cm。
17.薬効と用法樹皮は痔、丹毒、打撲傷に効果があり、1日量15~30gを煎じて服用または患部に塗布する。葉の生汁は外傷による出血やイボに塗る。
※丹毒(たんどく;顔や下肢等の真皮への細菌感染で起こる皮膚病変。光沢を伴って発赤・隆起・硬結した圧痛を伴う境界明瞭な局面状病変が特徴)
18.食べ方特になし
19.参考文献
  1. 新訂原色牧野和漢薬草大図鑑、和田浩志、他,北隆館、2002年
  2. 原色日本薬用植物図鑑、木村康一、他、保育社、1981年
  3. 原色和漢薬図鑑、難波恒雄、保育社、1986年
  4. 知っておきたい100の木、田中 潔、他、主婦の友社、2011
  5. MSDマニュアル プロフェッショナル版https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB
  6. イー薬草・ドットコム」http://www.e-yakusou.com