カラムシ

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01.植物名(和名)カラムシ
02.花言葉ずっとあなたのそばに、あなたが命を断つまで、絶対に許さない
03.学名Boehmeria nivea (L.) Gaudich. var. concolor Makino f. nipononivea (Koidz.) Kitam. ex H. Ohba
04.科名Urticaceae(イラクサ科)
05.和名(漢字)苧麻
06.別名クサマオ、マオ、ウラジロ、シロノハ、ポンポングサ、ウサギノクサ
07.英名China grass
08.ローマ字名Karamushi
09.中国名貼毛苧麻
10.生薬名苧麻根(チョマコン)、苧根(チョコン)、苧麻葉、苧麻花
11.花期8月〜9月
12.使用部位(薬用部位)根、葉、花(食用部位)葉
13.化粧、装飾、クラフト、園芸、薬用、食
14.有用植物・食薬区分表薬用  
15.採取と調製(薬用部位)冬の間に根を掘り取り日干しにする。

(食用部位)随時
16.植物解説熱帯アジア原産で、本州、四国、九州で繊維原料として栽培され、路傍で野生化もしている多年性草本。根茎は木質で地中枝を伸ばして繁殖する。茎は叢生し、草丈1m以上になる。葉は互生し卵円形であらい鋸歯があり、葉の上面はざらつき、下面には綿毛を密生しており白く見える。8~9月、葉腋の円錐花序に、茎の下方には黄白色の雄花を、上方には淡緑色の雌花をつける。茎の靭皮には長くて強い繊維があり、茎(カラ)を蒸してこの皮を剝ぎ取り織物(からむし織)の原料とすることからカラムシの名を持つ。近縁種であるラミーはカラムシよりも大型で、主に東南アジアで広く栽培されており、大麻とともに麻糸の原料として重要である。アカタテハやフクラスズメの幼虫、ラミーカミキリがこれらの葉を好んで食べる。柔らかい葉を使って手の平の空気圧を利用して葉が割れるが、その際に大きな音が出る花遊びが楽しめる。
17.薬効と用法利尿、通経に苧麻根1日量3~10gを水で煎じるか、またはつき砕いて粉末とし服用する。皮膚病は煎汁またはつき汁で洗う。吐血、血尿、痔、急性乳腺炎などには苧麻葉1日量10~20gを煎じて服用する。麻疹には苧麻花1日量3~6gを煎じて服用する。
18.食べ方若芽を摘んで天ぷらにするとおいしい。
19.参考文献
  1. 新訂原色牧野和漢薬草大圖鑑」、和田浩志、他、北隆館、2002年
  2. APG原色牧野植物大図鑑Ⅱ(グミ科~セリ科)、邑田 仁、他、北隆館、2012年
  3. 続九州の薬草、高橋貞夫、葦書房、2002年
  4. 原色日本植物図鑑 草本編[Ⅱ]・離弁花類,北村四郎・村田源、保育社、1961年
  5. 廣川 薬用植物大事典、木島正夫、廣川書店、1993年
  6. 新訂・図解 植物観察事典、家永善文、他、他人書館、1996年