ゲンノショウコ

020

01.植物名(和名)ゲンノショウコ
02.花言葉心の強さ、憂いを忘れて
03.学名Geranium thunbergii Siebold ex Lindl.et Paxton
04.科名Geraniaceae(フウロソウ科)
05.和名(漢字)現証拠
06.別名ウスゲゲンノショウコ、イシャイラズ、コネコアシグサ、タチマチグサ、ツルウメソウ、フウロソウ、ミコシグサ
07.英名Thunberg’s geranium
08.ローマ字名Gennoshōko
09.中国名中日老鸛草(チュウジツロウカンソウ)
10.生薬名老鸛草、ゲンノショウコ
11.花期7月〜10月
12.使用部位全草
13.装飾、薬用、食
14.有用植物・食薬区分表衣・・住・薬用
15.採取と調製(薬用部位)開花期に地上の茎葉を採取し水洗いして陰干しにする。薬効成分が最も多く含まれる夏の土用(7月下旬~8月上旬)の頃に摘むのが良い。
16.植物解説 日本全土の山野に自生する多年草。無毒で安全な薬草として、古くから下痢止めの妙薬として使われている日本三大和薬(本種、オオバコ、センブリ)の一つ。
葉が、猛毒を持つトリカブトなどと似ているが、ゲンノショウコは茎葉に毛があり、茎の分かれ目に托葉があることで見分けられる。茎には毛が多く匍匐し、よく分枝する。
葉は対生し長い葉柄をもつ。掌状に3~5裂し、縁には不規則な鋸歯がある。
若い葉では切れ込みのところに赤紫色の斑紋が出ることが多い。7~10月に葉腋から出た花柄に白または紅紫色の5弁花をつける。
果実はくちばしのような形をしており、熟すとはじけて種子を飛ばすが、その形が神輿の屋根に似るためミコシグサの別名でも親しまれている。和名は、飲むとすぐに効果が現れる(現に証拠として)ことに因む。
17.薬効と用法タンニン(ゲラニイン)が主成分である。乾燥した茎葉1日量10~20gを600mLの水で半量になるまで高温で煎じて1日3回食後に飲むと下痢止めに良く、便秘にも効果がある。
この煎液を冷ましたものは扁桃炎のうがいや湿疹、かぶれへの湿布として使うことができる。冷え性や皮膚疾患には浴湯料とすると良い。 
18.食べ方  特になし
19.参考文献
  1. 「くらしの薬草と漢方薬」,水野 瑞夫,太田 順康,新日本法規出版,2014年
  2. 「新訂原色牧野和漢薬草大圖鑑」,和田浩志,他,北隆館,2002年
  3. 「図説 花と樹の大事典」,植物文化研究会編,柏書房,1996年
  4. 「自分で採れる薬になる植物図鑑」,増田和夫 監修,柏書房,2006年
  5. 「和ハーブ図鑑」,古谷暢基 他,和ハーブ協会,2017年
  6. 「九州の薬草」,高橋 貞夫,葦書房,2002年
  7. 「廣川 薬用植物大事典」,木島正夫,廣川書店, 1993年