イノモトソウ

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01.植物名(和名)イノモトソウ
02.花言葉 信頼
03.学名 Pteris multifida Poir.
04.科名 Pteridaceae (イノモトソウ科)
05.和名(漢字) 井の許草
06.別名 トリノアシ(鳥の脚)
07.英名 Spider brake
08.ローマ字名 Inomotosou
09.中国名 鳳尾草(ホウビソウ)
10.生薬名 no information in present
11.花期 6月〜10月
12.使用部位 全草、根
13. 装飾、薬用、食
14.有用植物・食薬区分表 衣・・住・薬用
15.採取と調製 根をつけたままの全草を採取し、天日干しにする。
16.植物解説 関東地方より以西の本州、四国、九州、沖縄に生息している。人家や石垣の隙間、山地の林道や崖などで見られる。大きさは30~70cmほどの常緑のシダ植物で、根茎は短い。葉は羽状に裂けていて、幅が5mm前後と細い。また、葉は2種類あり、1つが栄養葉、もう1つが胞子葉である。見分け方は、栄養葉には緑に小さく不規則な鋸歯(きょし)がある、胞子葉は鋸歯が無く清らかである。大きさは胞子葉の方が大きい。また、イノモトソウより大型の同属植物でオオバイノモトソウがある。姿はイノモトソウによく似ているが、一般的に薬用には使用されない。また、イノモトソウが葉の形が鳥の脚に似ていることからトリノアシと呼ぶ地域も多い。そのため、形が薬用の採取時の目印となっていたようである。井戸や石垣などの近くに自生していることが多いことが和名の由来となった。
17.薬効と用法全草、根を薬用とする。打撲、捻挫、腰痛などの外傷や神経痛に用いられる。また、前立腺肥大、膀胱炎や尿道炎による排尿痛にも用いられる。天日干しにして乾燥させたものを煎じてお茶として飲まれる。
18.食べ方お浸し:重曹につけて一晩おくとアクが抜け美味しくなる。それを湯通しし、しょう油などで味付けをする。
お茶:全草を天日干しした後にお湯を注ぐ、軽く炒ってからお湯を注ぐと風味が変わる。
19.参考文献
  1. 「九州の薬草」,高橋 貞夫,葦書房,2002年
  2. 「原色改訂 牧野和漢薬草大図鑑」,和田浩志,他,北隆館,2002年
  3. 「高知県有用植物ガイドブック」,渡邊高志,他,高知工科大学,2016年
  4. 「薬になる植物図鑑」,増田和夫 監修,柏書房,2006年