アセビ

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01.植物名(和名)アセビ
02.花言葉犠牲、献身、あなたと二人で旅をしましょう
03.学名Pieris japonica (Thunb.) D.Don ex G.Don subsp. japonica 
04.科名Ericaceae(ツツジ科)
05.和名(漢字)馬酔木
06.別名アシビ、アセボ、ウマクワズ、バスイボク、毒柴
07.英名Japanese andromeda, Lily of the valley bush 
08.ローマ字名Asebi
09.中国名马醉木
10.生薬名馬酔木(バスイボク)
11.花期2月〜4月
12.使用部位葉、花(有毒) 
13.装飾、薬用、食 (有毒
14.有用植物・食薬区分表衣・薬用
15.採取と調製開花期に葉と花を一緒に採取する
16.植物解説アセビは東北南部から九州にかけて分布し、2~6mに成長する常緑低木で、やや乾燥した日当たりのよい山地に自生する。スズランのような多数のツボ状の小花を房状に下垂してつけ、公園樹として好んで植栽されるほか、花もの盆栽などとしても愛好される。
花は通常白色だが、ピンク色の栽培品種もある。葉はやや硬質で厚く、長さ3~8cm、幅1~2cmで最大幅がやや先端寄り。
葉先は尖り、縁にかすかに鋸歯がある。2~7mmの葉柄を有し、枝先に集まってやや下方に垂れ下がるように葉を茂らせ、若芽は赤みを帯びる。
17.薬効と用法アセビは、漢字で馬酔木と書き、これは馬が食べると中毒で酔ったようになることに因む。全草にグラヤノトキシンやピエルストキシン等の有毒成分を含み、誤って摂取すると嘔吐、下痢、呼吸麻痺といった中毒症状を起こす。 
一方で、その有毒性に着目し、葉や花の煎液を殺虫剤あるいは自然農薬として利用する試みが古くから行われており、現在でもその製法が農業や家庭菜園の書籍雑誌でよく特集される。 
(自然農薬の作り方)  農薬を作る時は必ずゴム手袋とマスクを着用し、可能な限り野外で作業を行う。葉と花ひとつかみとその10倍量の水(約1L)を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら弱火で10分間煮出した後、自然に冷ましてカスを除く。その煎液をさらに水で500~1000倍に薄めて農作物に散布する。 
18.食べ方 食用不可
19.参考文献
  1. 「原色改訂 牧野和漢薬草大図鑑」,和田浩志,他,北隆館,2002年
  2. 「毒草・薬草事典」,船山信次,SBクリエイティブ,2012年 
  3. 「樹木の葉 実物スキャンで見分ける1300種類 山渓ハンディ図鑑14 増補改訂版」
  4. 林 将之,山と渓谷社,2019年 
  5. 「趣味の菜園 病害虫に効く 自然農薬」,長崎有,学研プラス,2019年