アオキ

108

01.植物名(和名)アオキ
02.花言葉若く美しく、初志貫徹、変わらぬ愛、永遠の愛、不老長寿、勇敢
03.学名Aucuba japonica Thunb. var. japonica
04.科名Aucubaceae(アオキ科)
05.和名(漢字)青木
06.別名アオキバ、ヒロハノアオキ
07.英名Japanese Aucuba
08.ローマ字名Aoki
09.中国名青木,東瀛珊瑚
10.生薬名青木(アオキ)
11.花期 3月〜5月
12.使用部位(薬用部位)葉、 (食用部位) なし 
13.薬用 (食さない:有毒)
14.有用植物・食薬区分表薬用  
15.採取と調製(薬用部位)葉を随時採取し、水洗後、利用する。
16.植物解説日本特産の植物で北海道南部から本州、四国、九州、沖縄の温帯の樹林内にはえ、庭木としても普通に植栽される雌雄異株の常緑低木である。分枝し樹高2m位、枝は緑色で基部は暗灰色。葉は対生し、葉身長10~15㎝、厚くて光沢が強く、乾くと黒くなる。葉に斑が入る栽培品種も多い。花期は春で、小さい紫色の4弁花を多数つけ、雌花序は小さく、雄花序は大きい。果実は冬に雌株に実り、赤く熟し美しい。葉は民間薬として利用され、和名は枝が緑色(青い)であることに因む。
17.薬効と用法昔から民間薬として用いられ、やけど、しもやけ、できものに、また脚気、浮腫、膀胱カタルなどに用いられる。やけどやできものには、生薬を火であぶり、泥状にしたものを患部に貼ると痛みをやわらげ、膿を出す。また葉を乾かして粉末にしたものを飯粒とよく練ったものでもよい。脚気、浮腫みには、アオキの生薬とスイカズラの茎葉を乾かしたもの約110gに水450mlを加え、半量になるまで煎じて1日3回食間に服用する。水で葉を煮て水性エキスは苦味健胃剤の製薬原料に、またしもやけに用いる。
葉にはイリドイド(ユーコミオールⅠ~Ⅲ)、イリドイド配糖体(オークビン、ユーコミオシドⅠ~Ⅲ)などの成分が含まれる。
18.食べ方食用にはしない
19.参考文献
  1. 新訂原色牧野和漢薬草大図鑑、和田浩志、他、北隆館、2002年
  2. APG原色牧野植物大図鑑Ⅱ(グミ科~セリ科)、邑田仁、他、北隆館、2012年
  3. 自分で採れる薬になる植物図鑑、増田和夫 監修、柏書房、2006年
  4. 図解・九州の植物 下巻、平田 浩、南方新社、2017年
  5. 続・九州の薬草、高橋貞夫、葦書房、2002年
  6. 樹木の葉 実物スキャンで見分ける1300種類、林 将之、山と渓谷社、2019年
  7. 漢方のくすりの事典 : 生ぐすり・ハーブ・民間薬 第2版、鈴木 洋、医歯薬出版株式会社、2011年