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01.植物名(和名) | コハコベ |
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02.花言葉 | ランデブー、密会、愛らしい |
03.学名 | Stellaria media (L.) Vill. |
04.科名 | Caryophyllaceae(ナデシコ科) |
05.和名(漢字) | 繁縷 |
06.別名 | ハコベ、ハコベラ、ハイベラ、ヒヨコグサ、スズメグサ、コトリグサ、メジログサ、オシエグサ、ピヨピヨグサ、アサシラゲ、オツレグサ |
07.英名 | Common chickweed |
08.ローマ字名 | Kohakobe |
09.中国名 | 繁縷 |
10.生薬名 | 繁縷(ハンロウ) |
11.花期 | 3月〜9月 |
12.使用部位 | (薬用部位)全草(繁縷)(ハンロウ) (食用部位)地上部(薬用部位)開花期の全草 |
13. | 化粧、装飾、クラフト、園芸、薬用、食 |
14.有用植物・食薬区分表 | 衣・食・住・薬用 |
15.採取と調製 | (薬用部位)絶滅を避けるため、花後、種の散布が終わった株を引き抜いて水洗いし、陰干しする。緑色が残る程度に乾燥させる。これを当薬という。 |
16.植物解説 | 北海道から九州の日本各地、朝鮮半島、中国に分布し、日当たりのよいやや湿った草原や道端の土手などに自生する日本原産の二年草である。秋に落ちた種子が冬に発芽し、1年目は1cm程度の長卵形の根生葉を数枚地面に広げ、2年目は四角形で暗紫色の茎をのばして高さ15~30cmに成長する。葉は対生し、線形から倒卵形で紫緑色を帯びる。秋に白に3~5本の紫線がある花を多数つけ円錐花序を形成する。 古くから薬用植物として広く用いられてきた三大民間薬の1つ。名前の由来は、「千回振り出してもまだ苦い」から。また、当薬とは良く効くことから「当(まさ)に薬(くすり)」という意味。宮崎県では準絶滅危惧種に指定されている。また、センブリに似ていて、花が紫色で一回り大きく草丈も大きいムラサキセンブリ(Swertia pseudochinensis H. Hara)もまた希少になりつつある。 |
17.薬効と用法 | 全草に脂肪族化合物やクマリンを含む。母乳の出が悪いときには繁縷1日量10~15gに300mLの水を加え半量にまで煎じたものを3回に分けて服用する。よく乾燥した繁縷をすりつぶして粉末にして同量の塩を混ぜたものをハコベ塩といい、著者らのお気に入りの品である。歯茎からの出血や歯周病予防にはこれで歯を磨いたり、指につけて歯茎をマッサージする。打撲や腫れ物には生の葉の搾り汁をつける。 |
18.食べ方 | 春の七草のひとつであり、刻んで「七草がゆ」に入れるほか、生のまま汁の実にしたり、さっと茹でておひたしや和え物にも良い。コハコベの青汁は栄養価が高いといわれる。 |
19.参考文献 |
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