ウツギ

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01.植物名(和名)ウツギ(ウノハナ)
02.花言葉古風、風情、秘密
03.学名Deutzia crenata Siebold et Zucc
04.科名Hydrangeaceae(アジサイ科)
05.和名(漢字)空木 卯木
06.別名ウノハナ、ウノハナウツギ
07.英名Deutzia、Japanese snow flower、Crenate prideof rochester
08.ローマ字名Utsug
09.中国名溲疏
10.生薬名溲疏(ソウジョ)
11.花期5月〜7月
12.使用部位薬用部位:葉、果実、建材(木釘)として:全樹
13.花材、薬用、食
14.有用植物・食薬区分表クラフト・住・薬用
15.採取と調製葉は開花期である6月ごろに、果実は9~10月ごろに採取し天日で乾燥させる
16.植物解説北海道南部から九州まで広範囲に分布する高さ2~4m程の落葉低木である。山野の道端などの日当たりのよい場所に自生し、また民家の生垣としても植栽される。葉は卵形~卵状披針形で、丸みを帯びて浅い鋸歯の先が短い糸状に突出する特徴的な形状をしている。やや垂れ下がって伸びる枝に葉が並ぶように対生し、羽状複葉のように見えるその枝先の2対の葉の基部からさらに花枝を伸ばして円錐花序を形成する。香りのよい白いやや半開きの5弁花を下向きに多数つけ、雄しべの花糸には歯状突起のある狭い翼がある。果実は小球形で硬く小星毛を密生し、10~11月に熟し、冬まで長く残る。若い茎、葉、花序には星状毛がありざらつく。樹皮は灰褐色で、新しい枝は赤褐色を帯びる。 ウツギは枝の中が中空になっていることから、その名がついたが枝が中空のものは全てウツギと呼ばれることもある。材質は太厚で硬く緻密なため木釘の材料、木工家具、小鳥の止まり木などに用いられる。別名のウノハナは「卯月(旧暦4月)」に花を咲かせるためついたとも言われ古くから初夏の花として親しまれている。
17.薬効と用法利尿を目的として開花期に摘んだ葉を天日乾燥したもの10~20gを、同じく天日乾燥した果実ならば3~10gを1日分として水300mlを加え、半量になるまで煎じ3回に分けて飲む。
18.食べ方春先の出たての若い葉を、塩を入れた熱湯で茹でて、水にさらしてから、ひたし物などにして食べる 晩秋(11月)の頃に採取した根茎を乾燥したものが生薬「地楡」(薬用)
19.参考文献
  1. 「高知県有用植物ガイドブック」,渡邊高志,他,高知工科大学,2016年
  2. 「新訂原色牧野和漢薬草大図鑑」,和田浩志,他,北隆館,2002年
  3. 「自分で採れる薬になる植物図鑑」,増田和夫 監修,柏書房,2006年
  4. 「樹木の葉 実物スキャンで見分ける1300種類」,林 将之,山と渓谷社,2019年