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01.植物名(和名) | ウンシュウミカン |
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02.花言葉 | 花嫁の喜び、清純、親愛、純白、純潔、あなたは純潔です |
03.学名 | Citrus unshiu (Swingle) Marcow |
04.科名 | Rutaceae(ミカン科) |
05.和名(漢字) | 温州蜜柑 |
06.別名 | ミカン |
07.英名 | Satsuma mandarin |
08.ローマ字名 | Karasuuri |
09.中国名 | 温州蜜柑 |
10.生薬名 | 陳皮(チンピ) |
11.花期 | 5月 |
12.使用部位 | (薬用)成熟果皮、(食用)果実 |
13. | 装飾、薬用、食 |
14.有用植物・食薬区分表 | 衣・食・住・薬用 |
15.採取と調製 | 秋から冬に成熟した果実の果皮を日干し乾燥する。 |
16.植物解説 | ウンシュウミカンは日本原産の常緑低木で、江戸時代初期に鹿児島県長島で偶然に発生したとされるが、近年のDNA研究の結果から日本の明治中期以前の主要カンキツであったキシュウミカン(紀州蜜柑)と、キシュウミカンとともに江戸時代までの主要カンキツであったクネンボ(九年母){又は、クネブ}が、ウンシュウミカンの両親であると推定されました。また、CAPSマーカー(DNAマーカーの一種)鑑定により、キシュウミカンが種子親(母親♀)となり、クネンボが花粉親(父親♂)と推定された。程よい酸味と甘味、ジューシーな果肉、むきやすい果皮、種のない食べやすさが好まれ、明治時代から関東以西の沿岸地で盛んに栽培されるようになった。産地ごとに品種改良の研究がなされ、日向市では糖度の高い「ひょっとこみかん」のブランドが有名である。「ウンシュウ」は柑橘の名産地だった中国浙江州の「温州」に由来する。 ・葉は10cm前後の長楕円形で葉柄に翼があり、ちぎるとミカンの香りがする。刺はほとんどない。5月頃に白花をつけ、品種により異なるが、9月から12月にかけて鮮やかな橙色の果実を多数実らせる。 ・ビタミンC、数種のフラボノイド類(ヘスペリジン、ケルセチン、他)、β‐クリプトキサンチンなどといった多くの機能性成分を含み、1日1~2個食べると風邪や生活習慣病の予防になる。果皮を乾燥させた陳皮には健胃や咳止めの効果があり、多くの漢方薬に配合されている。身近なところでは七味唐辛子の中の一味としても使われる。 |
17.薬効と用法 | 健胃や風邪に陳皮5~10gを500mLの水で半量になるまで煎じ、その煎液を1日3回に分けて飲む。風邪には温服し、ショウガのしぼり汁やハチミツを混ぜるとより効果的である。陳皮ひとつかみを布袋に入れて浴槽に浮かべた湯に浸かると、よく温まり肌がしっとりとなる。 |
18.食べ方 | 生食し、冬のビタミン補給の一番良い果物である。熊本県では、9月〜12月にかけて、3品種(肥のさやか、肥のあかり、肥のあすか)のウンシュウミカンが月毎に順に収穫され市場に出回る。春~初夏の若葉や熟す前の緑色の果実は、少し苦味はあるが食べられる。若葉は天ぷらや下茹でして和え物に。また、未熟な果実は茹でて汁の実や煮物にして食す。塩漬けや粕漬などにも利用できる。 |
19.参考文献 |
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