トベラ

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01.植物名(和名)トベラ
02.花言葉慈しみ、偏愛、飛躍
03.学名Pittosporum tobira (Thunb.) W. T. Aiton
04.科名Pittosporaceae (トベラ科)
05.和名(漢字)
06.別名トビラノキ
07.英名Japanese pittosporum
08.ローマ字名Tobera
09.中国名海桐
10.生薬名海桐花(カイドウカ)
11.花期4月〜6月
12.使用部位全樹、枝、葉
13.化粧、装飾、クラフト、園芸、薬用、食(△)
14.有用植物・食薬区分表薬用  
15.採取と調製夏季に伸びた枝、葉を集め日干しにする。
16.植物解説本州から九州、沖縄の沿岸地域に分布している。日本以外では中国、台湾、朝鮮にも自生している高さは2~8mほどで、下部から枝が伸びるため幹は見えないことが多い。葉は枝先に密に生え、長さは5~10cm、幅は2~3cmで細長い楕円形である。葉の表面は深い緑色だが、裏面は淡い緑色である。乾燥すると裏面に巻き込み、葉は厚い。種子は鮮やかな赤色をしており、灰褐色の殻状の実の中にある。実は5弁状に割れるために種子は容易に目視できる。1つの実に8~12個の種子が入っている。種子が鮮やかな赤色をしているのは鳥に張り付き、遠方に運んでもらう目的がある。そのために粘着性がある。枝や葉には、サポニンの一種であるヘデラゲニン、タンニンを含む。ヘデラゲニンには抗菌作用、タンニンには下痢を改善する効果、肌に使用すると制汗効果や毛穴を目立たなくする効果がある。また、公害にも強いために街路樹としても利用されている。種小名のtobiraは扉」を意味するのか?サザンカCamellia sasanquaの種小名も植物名(カタカナ)に由来し付けられており興味深い。
17.薬効と用法強い匂いが枝や葉からするため、鬼や災厄から身を守ると言われている。節分時に扉に挟み込む風習があるのは、これらから身を守るためである。寄生性の皮膚病に用いられることがあり、枝葉をすりつぶし患部に塗布する。乾燥して煎じた葉は通経、止痛、解毒効果があり、生理不順等に使われる。
18.食べ方実の中には種子がある。無味無臭で味に特徴が無いため、食用には不向きである。
19.参考文献
  1. 新訂原色牧野和漢薬草大図鑑、和田浩志、他、北隆館、2002年
  2. 高知県有用植物ガイドブック、渡邊高志(監修)、高知工科大学、2016年