ススキ

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01.植物名(和名)ススキ
02.花言葉活力、生命力、精力、なびく心、憂い、心が通じる、悔いのない青春、隠退(いんたい)
03.学名Miscanthus sinensis Andersson
04.科名Poaceae(イネ科)
05.和名(漢字)薄または芒
06.別名ノオバナ(尾花)、カヤ(茅)、オニガヤ(延岡市島浦の方言)、マガヤ(宮崎県高千穂町の方言)
07.英名Japanese/Chinese pampas grass, Japanese/Chinese silver grass, Miscanthus root
08.ローマ字名Susuki
09.中国名
10.生薬名芒根(ぼうこん)
11.花期8月~10月
12.使用部位(薬用部位)晩秋に、根茎ごと採取して水洗いし、日干し乾燥させる。(食用部位)生葉を茶材として適宜採集
13.化粧、装飾、クラフト、園芸、薬用、食
14.有用植物・食薬区分表薬用  
15.採取と調製(薬用部位)晩秋に、根茎ごと採取して水洗いし、日干し乾燥させる。
(食用部位)生葉を茶材として適宜採集
16.植物解説ススキは日本各地、南千島、朝鮮半島、中国の温帯から暖帯に分布するイネ科の多年草である。根茎は短く、分枝して空地や土手などに大株を作り群生する。茎葉が株元から束生して直立し、1~2mの高さに成長する。細長い葉の縁に、のこぎりの歯のような細かいトゲが並んでいるため、子どもの頃、遊びに夢中で手や足の皮膚を切ってしまった経験を持つ方も多いのでは。秋に茎の先端に20~30cmの花穂を十数本つけて一方向に垂れ下がり、風になびく。秋の七草の1つとして万葉の時代から親しまれ、かつては十五夜が来ると多くの家庭で団子を満月、ススキを稲穂に見立てて飾りつけを行い、豊作を祈りながらお月見を楽しんだ。今ではその習慣は薄れているかもしれないが、十五夜に1年で最も美しい中秋の名月が顔を出すのは今も昔も変わりない。何かと慌ただしい現代だからこそ時にはススキを窓辺に飾り団子を食べながら月の美しさを楽しむ余裕がほしい。
17.薬効と用法利尿・解毒・風邪・高血圧などに乾燥した根茎10~20gを水500mLで煎じ、1日3回に分けて服用する(民間的に使用)
18.食べ方ススキ茶の淹れ方:葉1枚を土鍋で乾煎りし、香ばしくなったら水500mLを入れ、沸騰したら火を止める
19.参考文献
  1. APG原色牧野植物大図鑑Ⅰ(ソテツ科~バラ科),邑田仁,他,北隆館, 2012年
  2. 図解・九州の植物 上巻,平田 浩,南方新社,2017年
  3. 日本のハーブ事典,村上志緒,東京堂出版,2002年
  4. 食べる野草図鑑,岡田恭子,日東書院,2013年
  5. イネ科ハンドブック,木場英久,他,文一総合出版,2011年
  6. 宮崎の植物方言と民俗,南谷忠志,鉱脈社,2019年
  7. 季節・生育地でひける野草・雑草の事典530種,金田初代,西東社,2013年
  8. 散歩が楽しくなる雑草手帳,稲垣栄洋,東京書籍,2018年