フウトウカズラ

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01.植物名(和名)フウトウカズラ
02.花言葉温順、柔和
03.学名Piper kadsura (Choisy) Ohwi
04.科名Piperaceae(コショウ科)
05.和名(漢字)風藤葛
06.別名ツルゴショウ、ツタフジ、スジクサ、ハカケカズラ、ホトカズラ、オオバフウトウカズラ
07.英名Japanese pepper
08.ローマ字名Futokazura
09.中国名風藤
10.生薬名No Information
11.花期5月〜6月
12.使用部位(薬用部位)茎または葉:南藤(ナントウ)、石南藤(セキナントウ)
(食用部位)果実
13.化粧、装飾、クラフト、園芸、薬用、食
14.有用植物・食薬区分表薬用  
15.採取と調製(薬用部位)必要時に茎葉を採取する。
(食用部位)真冬に果実を採取する。
16.植物解説関東以西から琉球列島、台湾、朝鮮半島南部に分布し、海岸近くの林に自生する木本性の常緑つる植物。茎の節から根を出し、地上や木の幹を匍匐し這い上る。葉には弱い芳香があり暗緑色で、長卵形で先が尖る。なお、株が古いほど葉は円形に近くなる。初夏に葉腋から黄色の穂状花序を垂らし、小さな花を密生する。雌雄異株であり雌株には球形の液果がつき、1月頃に赤く熟す。コショウに似るが辛味成分のピぺリンを含まず風味もない。日本産のコショウ属植物は、本種と、小笠原諸島の母島にだけ自生するタイヨウフウトウカズラの2種だけが知られている。
17.薬効と用法神経痛、リウマチ、腰痛、冷え性に効果があり、浴湯料として生の茎を砕いて入れる。また1日量10gを煎服しても良い。
18.食べ方果実をホワイトリカーに漬けリキュールにして食す。
19.参考文献
  1. APG原色牧野植物大図鑑Ⅰ(ソテツ科~バラ科)」、邑田 仁、他、北隆館、2012年
  2. 図説 花と樹の大事典、植物文化研究会編、柏書房、1996年
  3. 続・九州の薬草、高橋貞夫、葦書房、2002年
  4. 新訂原色牧野和漢薬草大図鑑、和田浩志、他、北隆館、2002年
  5. 新訂・図解植物観察事典、家永善文 他、他人書館、1996年
  6. 食べられる野生植物大事典、橋本郁三、柏書房、2003年