サネカズラ

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01.植物名(和名)サネカズラ
02.花言葉 再会、また逢いましょう、好機をつかむ
03.学名 Kadsura japonica (L.) Dunal
04.科名 Schisandraceae(マツブサ科)
05.和名(漢字) 実葛
06.別名ビナンカズラ、ビンカズラ、トロロカズラ、ヒノエカズラ、オースケカズラ 
07.英名 Japanese kadsura
08.ローマ字名 Sanekazura
09.中国名 日本南五味子
10.生薬名 美男葛、南五味子
11.花期 7月〜8月
12.使用部位 茎葉、果実
13. 装飾、薬用、食
14.有用植物・食薬区分表 衣薬用
15.採取と調製 (薬用部位)11~12月頃、赤く熟した果実をとって水洗いし、乾燥するまで日干しにする。
16.植物解説 関東以西から台湾、中国の暖帯に分布し、山地や藪の中などに自生する常緑の木性つる植物。若いつるは赤みを帯び、古くなると厚いコルク質の外皮が発達しひび割れてくる。このつるを倍量の水に浸けておくと粘液が得られるのだが、昔はそれを整髪料として用いたため美男葛の別名がある。葉はやや厚くやわらかで表面に光沢がある。互生し楕円形で先は尖りふちには鈍い鋸歯がある。夏に葉腋から花柄が伸び、直径2cmほどの淡黄白色の花が下向きに開く。秋に球形の花床に球状の果実が多数つき、赤熟する。この果実の美しさが実葛の名の由来となってる。北海道から本州中部地方以北に分布する同属のチョウセンゴミシ(生薬名五味子)に対し南五味子の生薬名を持ち、五味子の代用とされる。蔓(ツル)を使って、クリスマスや正月の飾り付けにすると良い。
17.薬効と用法 鎮咳、滋養強壮には南五味子1日量5~10gに水600mLを加えて半量になるまで煎じ3回に分けて飲む。茎から採れる粘液はひびやあかぎれに外用すると良い。果実酒には咳止めや滋養強壮、酒毒を消す効果がある。
18.食べ方  液果は味に癖があるがそのまま食べられる。液果のみを花托から外し3~4倍のホワイトリカーに半年ほど漬けると辛口の果実酒ができる。
19.参考文献
  1. 「原色日本薬用植物図鑑」,木村康一他,保育社,1981年
  2. 「APG原色牧野植物大図鑑Ⅰ(ソテツ科~バラ科)」,邑田仁,他,北隆館, 2012年
  3. 「図説 花と樹の大事典」,植物文化研究会編,柏書房,1996年
  4. 「宮崎の薬草」,都城薬用植物研究会 編,宮崎日日新聞社,1995年
  5. 「図解・九州の植物 上巻」,平田 浩,南方新社,2017年
  6. 「九州の薬草」,高橋 貞夫,葦書房,2002年
  7. 「廣川 薬用植物大事典」,木島正夫,廣川書店,1993年
  8. 「食べられる野生植物大事典 : 草本・木本・シダ」,橋本郁三,柏書房,2003年