01.植物名(和名) | スギナ |
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02.花言葉 | 向上心、努力 |
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03.学名 | Equisetum arvense L. |
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04.科名 | Equisetaceae(トクサ科) |
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05.和名(漢字) | 杉菜 |
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06.別名 | エンピツケズリ、ジゴクグサ、スギクサ、ツクシボーズ、ヒガンボーズ、マツバグサ(以上宮崎の方言)、ミモチスギナ |
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07.英名 | Field horsetail, Common horsetail |
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08.ローマ字名 | Sugina |
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09.中国名 | 問荊 |
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10.生薬名 | 問荊(モンケイ) |
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11.花期 | 3月~4月に胞子茎から胞子が飛ぶ |
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12.使用部位 | (薬用部位)栄養茎(食用部位)栄養茎、胞子茎(つくし) |
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13. | 化粧、園芸、薬用、食 |
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14.有用植物・食薬区分表 | 衣・食・住・薬用 |
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15.採取と調製 | (薬用部位)5~7月に栄養茎を採取し、 水洗後、日干しする(問荊) (食用部位)胞子茎、あるいは栄養茎の若芽 |
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16.植物解説 | 北海道から九州の河原、土手、道端、田畑の脇など、日当たりがよく、酸性のやせた土地に群生する多年生のシダ植物である。3億年以上前から生息し「生きた化石」と称される。匍匐する地下茎につながる2つの地上茎が時期を変えて顔を出す。一つは3~4月に繁殖のために現れる胞子茎で、これが山菜のつくしである。茎は柔らかな円柱状で退化した葉(はかま)が節に付く。もう一つは葉緑体を持ち光合成を行う栄養茎(スギナ)で、胞子茎が胞子を出して枯れた後、同じ場所に生えてくる。スギナは薬草として利用される。主茎の節に多数の側枝と葉が輪生し、草姿がスギに似ることが和名の由来である。また、輪生する葉は合着して葉鞘となり、俗に「袴」と呼ばれる。野遊びのおもちゃにもなる。つくしあるいはスギナの節のどこか1か所を引っ張ってちぎり、袴に差し込んでつなぎ直し、どこが切れているか当てっこする遊びは大人も子供も盛り上がる。。 |
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17.薬効と用法 | 民間で、利尿、止血、咳止め、解熱に問荊1日5~10gを水500mLで半量になるまで煎じ3回に分服する。また、薬草茶にして普段から飲む。たんぱく質の合成に必要なケイ素を多く含み、皮膚、毛髪、骨を丈夫にする働きも期待できる。体を冷やす性質があり温性のヨモギなどとブレンドするとよい。あせも、かぶれに煎液で洗う。ウルシかぶれのようなかぶれやかゆみなどの和らげる効果も強く、入浴剤にしてもよい。 |
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18.食べ方 | つくしは袴と頭をとり、さっと塩ゆでして、油炒め、佃煮、卵とじなどで食す。胞子が飛ばない若いうちは頭も食べて良い。スギナは乾燥させて粉末にし、ふりかけにしたり、団子に混ぜたりできる。出芽間もない若芽も佃煮などで食される。アルカロイド成分を微量含むため多食は控える。また、ニコチンアレルギーの方は禁忌とされる。 |
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19.参考文献 | - 新訂原色牧野和漢薬草大図鑑、和田浩志、他、北隆館、2002年
- 続・九州の薬草、高橋貞夫、葦書房、2002年
- 日本の山菜100超!、加藤真也、栃の葉書房、2010年
- 食べる薬草事典 大地の宝箱、上村光太郎、農山漁村文化協会、2010年
- 食べる野草図鑑、岡田恭子、日東書院、2013年
- 宮崎の植物方言と民俗、南谷忠志、「鉱脈社、2019年
- 宮崎の山菜 滝一郎の山野草教室、滝 一郎、鉱脈社、2002年
- 宮崎の薬草、都城薬用植物研究会 編、宮崎日日新聞社、1995年
- くらべてわかるシダ : 識別ポイントで見分ける、桶川修、山と渓谷社、2020年
- 漢方のくすりの事典 : 生ぐすり・ハーブ・民間薬 第2版、鈴木 洋、医歯薬出版株式会社、2011年
- 和ハーブ図鑑、古谷暢基 他、和ハーブ協会、2017年
- 薬学博士が教える 手作り野草茶レシピ、中山 智津子、山と渓谷社、2022年
- イー薬草・ドットコム http://www.e-yakusou.com
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