スイカ

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01.植物名(和名)スイカ
02.花言葉どっしりしたもの、かさばるもの
03.学名Citrullus lanatus (Thunb.) Matsum. et Nakai
04.科名Cucurbitaceae(ウリ科) 
05.和名(漢字) 西瓜
06.別名 水瓜(ミズウリ)
07.英名Watermelon
08.ローマ字名 Suika
09.中国名 西瓜
10.生薬名 西瓜(果実)、西瓜皮(果皮)、西瓜仁(種子)
11.花期6月~7月
12.使用部位(薬用部位)果実、果皮、種子
(食用部位)果実、種子
13.装飾、薬用、食
14.有用植物・食薬区分表衣・薬用  
15.採取と調製(薬用部位)果皮と種子は夏期に果実を採取し日干しにする。
(食用部位)果実は生のまま用いる。
16.植物解説南アフリカの砂漠地帯原産のつる性一年草。全体に白い毛があり、茎は匍匐して伸び長さ5メートルほどになる。節からは巻きひげを伸ばし他のものに絡みつく。葉は互生し葉身は10~20㎝、羽状に深裂する。雌雄同株で夏に淡黄色の合弁花をつける。果実は球形または楕円形で、平均重量が15㎏にもなる品種もある。皮の色は濃緑色から黄色までさまざまで、黒い縞模様のあるものが多い。果肉の90%以上が水分で、約9.5%がショ糖、果糖などの糖分であるため冷やすことで甘みが強くなる。また牧水の歌にもあるように、少しの塩をつけることで一層甘みが際立つ。またカロテンやリコピン、カリウム、シトルリンを含むため利尿効果のほか、むくみや二日酔い、美容にも効果がある。北半球の温帯に広く分布し、日本各地の山地や道端に自生する、雌雄異株の多年生草本。地下茎は太くて短く、黄色い。茎には縦筋があり、直立し高さ30~100cmになり、冬には赤みを帯びてロゼット状に残る。根生葉には長い柄があり、ホウレンソウに似た形をして基部は矢じり型、長楕円形で先は尖る。上部の葉は無柄で互生し、茎を抱く。
春に円錐状の花穂をつけ、淡緑色または緑紫色の小さな花を輪生する。茎葉や根にシュウ酸を含み、噛むと酸っぱいことが酸い葉の和名の由来となっている。同属のギシギシと似ており、ともにスカンポと呼ばれて昔は子どものおやつ代わりとして親しまれた。ギシギシの方は葉が大きくて縁が波打ち、基部はくさび型。光沢があり冬でも青いことなどから見分けることができる。 
17.薬効と用法成熟果実の果汁をとろ火で煮詰めて水あめ状にしたものを西瓜糖といい、腎炎、水腫に1回量茶さじ一杯分を1日3回服用する。西瓜皮10~30gを煎じたものにも同様の効果がある。隣国の中国では、スイカの種子の仁(中身)を滋養強壮として食べる。 
18.食べ方生で食べることが多い。ジュースやシャーベットにも良い。
19.参考文献
  1. 原色改訂 牧野和漢薬草大図鑑,和田浩志,他,北隆館,2002年
  2. 増補 植物の事典,小倉謙監修,東京堂出版,1974年
  3. 花と樹の大事典,木村陽二郎監修,柏書房,1996年
  4. 新訂図解植物観察事典,地人書館,1996年
  5. 世界有用植物事典,堀田満 他,平凡社,1989年
  6. 薬になる植物図鑑,増田和夫 監修,柏書房,2006年
  7. からだにおいしいフルーツの便利帳,三輪正幸監修,高橋書店,2012年
  8. 廣川・薬用植物大事典,木島正夫,廣川書店,1993年